センター概要
心臓エコー図検査を中心に血液検査、X線検査、心電図検査を用いて、心疾患の確定診断及び、その症例ごとに適した治療計画を立てさせていただきます。
内科的な管理に関しては、最新の知見を交え、より良い治療を提供できるよう努めております。
また当院では、様々な循環器疾患に対する外科的治療の実施も可能です。近年、注目されている僧帽弁閉鎖不全症に対する開心術にも、積極的に取り組ませていただいております。
当院で実施可能な外科的治療といたしましては僧帽弁形成術を始めとした体外循環を使用した開心術、動脈管結紮術や心膜切除などの開胸術、カテーテルによる治療やペースメーカー設置などがあります。
代表症例
・僧帽弁閉鎖不全症
粘液腫様変性による僧帽弁閉鎖不全症(以下MR)は小型犬に頻発する心疾患であり,我々日本の獣医師が日常で最も多く遭遇する疾患の一つである。MRは基本的に外科疾患であり,進行性のMRの場合比較的早期から手術による治療が検討される。
僧帽弁形成術術前
僧帽弁形成術前の心臓超音波画像(右傍胸骨長軸四腔断面像)。Carpentier’s functional classification typeUの特徴である弁尖の逸脱が前尖・後尖共に見られる。またカラードプラ画像では重度の僧帽弁逆流がみられる。
術中写真
粘液腫様変性による弁の肥厚を来した僧帽弁前尖が確認できる。腱索再建術にて弁尖と乳頭筋をePTFE縫合糸で結紮する。
僧帽弁形成術術後
弁尖の位置が正常化し,前尖・後尖の良好な接合が得られたことで逆流が消失している。
二次診療が必要な時は、まずはお電話ください。
当院で対応できない症例もございますが、その場合は、様々な分野の専門医や大学病院と協力し、特殊な検査・治療・手術にも対応できるよう努めております。その際、必要に応じ、当院から他施設へ紹介となることをご容認下さい。